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日本の秋を染める、三つの紅葉

朝晩の冷え込みが厳しくなってきた今日この頃。
赤や黄色に色づいた葉が街を染める景色は、まさに日本の秋を代表する風物詩です。

秋を彩る、モミジとイチョウ

紅葉といえば、まず思い浮かぶのがモミジとイチョウ。
なかでも日本原産のイロハモミジは、街中の公園や庭先といった身近な場所でよく見かけます。
その葉は、手のひらのように5~7つに裂けていて、この裂片を「いろはにほへと」と数えたことが名前の由来とも言われています。
赤・黄色・オレンジと、さまざまな色合いの紅葉を楽しめますが、実は排気ガスの影響を受けやすく、交通量の多い場所では、葉の色づきが悪くなったり、くすんだ茶色になってしまうこともあります。

そんな中、ひときわ明るい黄色で目を引くのがイチョウ。
かわいらしい扇型の葉っぱが一斉に色づくと、辺り一面が金色に輝いて見えます。落ち葉が地面を埋め尽くす「黄色い絨毯」の上を歩くのも、この季節ならではの楽しみです。

隠れた秋の美人、「桜紅葉」

春に淡色の花を咲かせ、多くの人を魅了するソメイヨシノ。
秋には、紅葉で私たちを楽しませてくれます。
赤や黄色に色づき、春とはまた違った趣で街中を彩るのです。
花の美しさはもちろんのこと、紅葉も見事なことから「桜紅葉(さくらもみじ)」と呼ばれ、春の華やかさとはまた違った、落ち着いた風情が魅力です。

自然からの贈り物

それぞれの木々が、冬が来る前に鮮やかな色をまとう、秋だけの特別な風景。
そんな自然がくれる美しい贈り物を楽しめるのも、あとわずか。
いつも何気なく通っている道にも、ふと見上げてみれば赤や黄色に染まった葉が揺れているかもしれません。
足をとめて、深まる秋の気配を静かに感じてみるのも、きっと素敵な時間となるでしょう。

この記事を書いた人

Sachi

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