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SINIC理論──1970年に描かれた未来予測と、2025年の現在地
SINIC理論ってご存じですか?
オムロンが1970年に発表した未来予測モデルなのですが、今のところ驚くほどドンピシャに時代を言い当てています。
オムロン公式「SINIC理論」⇒ SINIC理論:未来への羅針盤 |オムロンの理念 |オムロングローバル
ちょうどその年、日本で初めての万博「EXPO’70」が大阪で開かれ、「未来」という言葉が人々の胸を熱くしていました時代!!そして現在、2025年。大阪では再び万博が開催されています。未来を語るこのタイミングで、55年前に描かれた未来予測を振り返ることには、大きな意味があるのではないでしょうか!?
体重計だけじゃない、オムロンの原点
自動改札機を世界で初めて実用化したのがオムロンだと、知っていましたか?多くの人にとっては体重計や血圧計のイメージが強いかもしれません。でも実は1967年、大阪の阪急北千里駅に設置された一台の改札機が始まりでした。そこから日本中の駅の風景が変わっていったのでしょうね。人の流れを制御し、社会課題を解決するために技術を応用してきた姿勢は、オムロンの原点を示している気がします!!
原始社会から未来社会までの流れ
SINIC理論の年表は、人類の始まりから21世紀半ばまでを見通し、いくつかの社会像を提示しています。人類はもともと自然と共に生きる原始社会から、農業社会や産業社会を経て歩みを進めてきました。その延長線上に情報化社会があり、さらに最適化社会を経て、2025年からは「自律社会」へと移行すると予測されています。そこでは、機械やAIが人間の意思を代替するのではなく、人間の潜在力を引き出し、互いに補完し合う関係が築かれていくのです。
※原始社会から未来社会までの流れの本文で作った生成AI画像です。なんか可愛い。。。
三つの調和が支える「自律社会」
自律社会は、ただ技術の進歩に支えられる社会ではありません。
個人と社会が互いに自律を尊重し、
人と自然が共に生き、
人と機械が可能性を拡張し合う
その三つの調和が同時に成立することで初めて成り立つ社会です。たとえば、これまでの最適化社会は「効率」や「合理性」を追求する時代でした。私たちの生活はデータに基づき最適化され、便利さとスピードを享受してきました。しかしその一方で、息苦しさや同質化といった影の部分も現れていますよね。自律社会はその延長線上にありながら、違う方向性を指し示します。多様な個人が自律し、それぞれの価値観や感性を尊重しながら共生する社会。それこそが2025年以降のビジョンです。
未来を選び取るのは私たち
いま私たちは、その「未来予測の現在地」に立っています。AIの進化が日常を変え、価値観の多様化が加速する中で、果たして自律社会はどのように形を取るのでしょうか。この理論は、未来を決定論的に示したものではないと思います。むしろ「科学と技術と社会の循環をどう育てるか」という、私たち一人ひとりへの問いかけなのではないでしょうか!?
その先に待つ「自然社会」
そして、その先に続くのが「自然社会」。決して森や川、原始時代に回帰するわけではない。技術や科学によって、精神と心理を乗り越えたその先を想像してみる。機械やAIに委ねられることは委ね、人はもっと自由に創造を楽しむ。それは、これからの社会を生きる私たちへのメッセージでもある。SINIC理論は企業のためだけに留まらず、わたしたち一人ひとりが共に未来をつくるための羅針盤だと感じます!
詳しくは、ぜひ公式ページをのぞいてみてください。
オムロン公式「SINIC理論」⇒ SINIC理論:未来への羅針盤 |オムロンの理念 |オムロングローバル