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一生に一度はお伊勢さん参りと、お餅巡礼
今年もGWがやってきました。みなさんはどこに出かけますか?ディズニー?温泉?やはり海外ですか?いやいや、日本人のDNAがうずくなら、やっぱりお伊勢さん!!そして、お伊勢参りに欠かせないものといえば、、、そう、お餅!ただの甘い和菓子だと思ったら大間違い。伊勢のお餅たちは、どれも「物語」を背負っています。
その一、伊勢、いや日本の王者と言ったら怒られます?赤福餅
柔らかいお餅の上に、なめらかすぎる、こしあん。伊勢の神宮を流れる五十鈴川の流れを表現しています。ただ甘いだけじゃない、「優しさ」を感じるのは気のせいでしょうか。なんかこう、「あ、帰ってきた」って思わせてくれません?言うなれば、和菓子界の実家。
https://www.akafuku.co.jp/
その二、赤福に仲間入りした白餅黒餅(しろくろはっきりつけようじゃないの⇒ただのジョーク)
コロナ禍のなかで静かに生まれたのが、この白餅黒餅です。黒餅は黒糖の濃厚パンチを食らいます。対する白餅は白小豆の繊細さ。みなさんはどちらから食べますか?赤福餅、白餅黒餅、全てコンプリートしてくださいね。
https://www.akafuku.co.jp/product/shirokuro/
その三、せっかくなので、来る6月限定・朔日餅「麦手餅」
朔日(ついたち)にだけ現れる幻のお餅、朔日餅は毎月、整理券を求めて、夜中から長蛇の行列が出来る大人気シリーズ。6月は麦手餅!もはや餅界のプレミアムチケット。6月は麦秋と言われ、麦刈、田植えで猫の手も借りたい季節だったそうで。麦粉をたっぷりかけていただく!麦の香が広がる。百貨店でのお取り扱いもあります。6月、ぜひゲットしてみてください。
https://www.akafuku.co.jp/buy/
その四、二軒茶屋餅(推しです)
個人的にはコレが本命。まさに推ししか勝たん。きな粉のベールをまとったこしあん餅!!甘さ控えめで何個でも食べれてしまうので要注意です!10個ぐらい食べれそう。主食にしたいぐらいです。そして、こちらも毎月25日は黒餡バージョンありです。ちなみにおかげ横丁おはらい町通りにはお店はないです!
https://nikenjayamochi.jp/
おかげ横丁のみたらし団子、だんご屋
国産のうるち米から作った上新粉を使用しているそうで、店頭で手焼きしてくれるので香ばしさ満点!!並ぶ価値ありです。伊勢で愛されている「素朴な美味しさ」が癖になる!!
https://okageyokocho.com/main/tenpo/dango/
その五、茶房山中の草餅(神代餅)
神の時代の餅、って書いて「神代餅」。その神代餅が食べられるお店、茶房山中。茶房山中は何が良いかって、おはらい町通りのワイワイガヤガヤの喧騒から逃れて、ゆっくりまったり落ち着けるのです。そして神代餅。よもぎの香りが、すーっと鼻を抜けていきます。控えめに言って「神」です。
https://www.senokuniya.co.jp/kamiyomochi/
その六、へんば餅(渋い)
外宮参道店(しかも閉店後)のお写真で申し訳ないですけど、、、もちろんおかげ横丁おはらい町通りにもあります!三重県民ならみんな知っている「へんば餅」は江戸時代(約250年前)に創業した老舗「へんばや商店」の銘菓です。名前の由来は、伊勢神宮への参拝者が馬を返す場所(返馬=へんば)で振る舞われていたことから。つまり、「馬を返して、餅をもらって、いざ神宮へ」みたいな流れでしょうかね。素朴でペタンとした形、香ばしい焼き目のこしあん餅。オーブンで少しだけ焼いて食べると更に美味しい!!ずっと愛され続けている名物です。
https://henbaya.jp/
昔のおかげ参りでは、「一生に一度は伊勢参りへ」という言葉が残っているぐらいですので、そのお伊勢参りの時ぐらいは、当時のご馳走であるお餅をお腹いっぱい食べよう!!という気持ちがあったでしょうね。また、出す側の伊勢の商人や茶屋も、遠方から来た参拝客に、「良いものをふるまいたい」気持ちがあり、少しでも上等なもち米を使ったお餅で、おもてなしをしたのではないでしょうか。経済的にも成り立ちますしね。
ということで、心配することなかれ、お伊勢さん参りは「お餅」が導いてくれます笑 ぜひお餅コンプリートしてみてくださいね。一度味を覚えたら、「一生に何度もお伊勢さん参り、そして何度でもお餅」となってしまうことでしょう。※「お餅の食べ過ぎで道中の予定が狂う、お昼や夕飯が食べられなくなる」という事象には十分お気をつけください。
おまけ。これからの季節は。。。
ふわふわのかき氷の中に、もちろん餡とお餅がひっそりと隠れています(あえて載せません!!)
もともとは、二見浦(昔の人々は二見浦で禊を済ませてから外宮、内宮へと向かいました)の海水浴客のために考案された、この夏の風物詩。暑い季節にぴったりの涼味です。
「お餅は飲み物です。」この一杯で、伊勢のアツイ夏を感じてみてくださいね。
この記事を書いた人
駒田商店